モスクも茶室も構造がとてもシンプルで、両方とも入り口で靴を脱ぎ、椅子ではなく床に座るのも同じです。カトリック系のキリスト教教会には壁に絵画が掛
かっていたり彫刻が置いてあったりしますが、モスクは照明がある以外はガランとしています。日本の茶室はいっさい家具をおかず床の間に軸や道具をほんの少
し飾るのみです。
「モスク内での動きが茶道の立ち居振る舞いに似ている」と教えてくれたのは京都にも茶道研修に行ったことがあるセイフ君です。イスラームの礼拝では、規
則に則って立ったり座ったりお辞儀をするという一連の動作をします。一方、茶道でも決まったタイミングで亭主と客がお辞儀をしたり立ったり座ったりしま
す。このように規則に沿って「立つ・座る・お辞儀をする」という動きを繰り返すことが、イスラームの礼拝の動作と茶道の動作に共通に見られるそうです。
服装に関してはモスク内も茶室内も控えめな服装で入る、ということが似ています。モスクに入るとき、女性は髪の毛と全身の肌を覆わなくてはなりません。
茶室には女性に対しこのような規則はありませんが、スカートの場合、座ったときに膝が隠れる丈つまり長めのスカートを着用すべきとされています。ノース
リーブも好ましくありません。
茶室内は少なからぬ規則があり、それにみんながのっとって行動するところにえもいわれぬハーモニーが生まれますが、モスク内もまさに同じことが言えるようです。
「茶道はちょっと堅苦しい」と思う人は日本人にも多くいますが、イスラーム教徒からはそうした言葉をほとんど聞きませんでした。タオバオ
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